消費税のとっつき特徴的なところ

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税金の法律はそれぞれ独自の考え方、論理がある。

 

コンビニで買い物すれば関わることになる身近な消費税という税金も独特の世界観を打ち出していて、初めてその法律を知ろうとするときに、ユニークに感じるものがある。

 

そのうち少しだけ挙げてみました。

 

1 事業の取引を、科目がどうあれ、売上か仕入と呼ぶ

 

消費税を支払う側の取引き全部を仕入と呼ぶ

 

通常商品や材料を仕入れたときに仕入というが、消費税法では、交通費の支払や手数料の支払い、接待した食事会の費用なども、全部、仕入と呼ぶ。

 

消費税を受け取る側の取引全部を売上と呼ぶ

 

商品を売った場合、売上というが、例えば事業の設備として使っていた機械などの固定資産を売った時の収入は、通常、売却収入というが、消費税法では売上という

 

車の買い替えをしたときは相殺して差額を払うことになるが、あくまで下取り価格は売上となり、入れ替えた車の購入価格が仕入となる。

 

 

2 取引は4つに分類できるが、その中で変化するものがある。

 

商売上の取引すべては課税、非課税、免税、不課税 に区分される。

 

不課税   消費税の世界に入ってこない取引を不課税または対象外と呼ぶ。

 

例えば補助金、保険金、配当金、寄付金など、だいたい “金” が付くもの

お守り、お札などの購入は、普通の買い物という心構えで購入するものでないので、不課税となる

 

非課税  不課税と違い、消費税の世界に入るが、2つの理由から消費税を課税しないもの

 

 

その1  消えて無くなるイメージがわきにくいもの

 

例えば

土地・・・家が火事で全焼した場合、家は消えて無くなるが、土地は消えて無くならない。このため土地を売ったり、貸し借りしても非課税となる

 

支払利息、受取利息・・・時間の経過によって支払うものであり、時の経過は目に見えず、消えて無くならないので非課税となる。(実際は、時間という大切なものが消えて無くなっているが)

 

株券や債券・・・株券の価格は、株券を売り渡し、その相手方がまた違う相手方に売り渡した場合、価格が上がっている可能性もあり、取引したことで、株券の価値が消えて無くなるわけではない。

 

その2 社会的に重要なもの

 

例えば 保険が効く医療、人が住む住居の家賃、役所に払う手数料など

 

免税 0%の課税という独特のカテゴリー

 

消費税が課税されるが、課税される率が0%のものを免税と呼ぶ。

 

免税の対象となるのが国際的な取引で、それぞれの国の税法があり、その税の調整のために設けられたものである。

 

例えば 輸出して売った売上、国際航空運賃の支払いなど

 

そして非課税、免税、不課税以外が 課税となる。

 

 

*郵便局で切手を買うと非課税取引だが、切手を貼って投函したとたん、その切手代が郵便料金となり課税取引となる。また切手の売買でも金券ショップなどで買うと課税取引となる。

 

住宅の貸付は原則非課税だが、1ヵ月未満だと、旅館と同じような扱いとなり、住んでいると言い難いという理由から、非課税とならず、課税となる。

 

3 買い物の仕方により、合計金額が違うことがある

 

消費税の計算は基本的に取引ごとに円未満切捨なので、取引により、合計金額が違うことがある(外税の場合)

 

例えばコンビニで560円の品物を2個買って会計すると消費税等は560×2に8%して89円、合計1209円となります。

 

しかし、560円をひとつづつ会計すると560×8%して44円、合計604円、二つ合わせて1208円となり、1円安くなります。

 

私も買い物で何か、ふた品を「別々にお会計してください」と店員さんに頼んだことがあります。

お得感の実感は、あまりないですが、興味のある方は、レジが混んでないときに試してみてください。

 

まとめ

 

その他にも消費税を知るに従い、独特の世界観が展開されます。

事業者にとって消費税は重要で、うっかりすると大変なことになります。

どのように大変かは、また後日書いてみたいと思います。

 

 

 

 

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