ここ数年、会社の形式として合同会社が急増していますね。
ひとり又は数人で起こす事業で、対外的に、株式会社や代表取締役などという名前にこだわりがなければ、株式会社より合同会社として会社を作る方が早く、安く、継続も便利にできます(詳細は省略します、すみません)。
合同会社では社員イコール出資者(株主)となります。
普通、社員といえば従業員を指し、株主とは限りません。
社員が自分の会社に出資すれば、当然株主となり、社員イコール株主ですが、“私は社員です”と言われたら、普通は従業員というイメージしか浮かばないですよね。
しかし、なんと合同会社の組織では社員というと出資者(株主)を指します。
さらには、定款で業務を執行する社員というものを決めないと、社員が一応全員経営者となります。
スタートは、出資の割合に関係なく全員が全面的に平等の立ち位置→同じものが集合した→合同、ということでしょうか。
株式会社でいうと、取締役にあたるのが業務執行社員です。
合同会社では、取締役という概念がないので、実質オーナー社長でも代表取締役という名称は使えない、名刺にかけない、ということです。
代表取締役にあたるのが代表社員です。いささか重みがない響きですが。
元々、合同会社はアメリカで生まれたものを日本風にアレンジしたものらしいので、名刺では、CEO、COO又は最高経営責任者などの肩書も加えると、グッと、それらしくなりますね。
*社員の定義が、一般のイメージと違い紛らわしいので、私なりに、合同会社の場合の、社員に代わる日本語の言い方はないか考えてみました。
出資員、出資者、資員、構成員、会員、合員(ごういん)、合同員、合同者、同志、組員、工員、参加者、参加員、業員(ごういん)、行員、行者(ぎょうしゃ)、業者(ぎょうしゃ、ぎょうじゃ)、任員、職員、職任員、任職員、作員、工作員、一員、一味、同員、メンバー
・・・なるほど他にしっくりくるものはありそうで、いまのところ見当たりません。