先日、第11回鎌倉観光文化検定3級を念願かなって受験することが出来ました。
受験の経緯と受験勉強
好きな鎌倉をぶらぶらしていたら、お店屋さんの玄関に、第1回鎌倉観光文化検定というポスターを見てから、どんなものかおもしろそうだからシャレで受けてみたい、とかねがね思っていましたが、11回目ですから10年以上経ってしまいました。
毎年思い出した頃には受験申込期間が終わっていたり、そんなのんきな検定試験を気にしている余裕がなかったのですが、やっとぎりぎり余裕ができたのか無事に申し込みから受験まで完了することが出来ました。
受験にあたって、中古のテキストを購入して、過去問をwebサイトから印刷して3~4日間、真剣に勉強しました。
鎌倉のハイキングコースやお寺、神社、稲村ケ崎、海岸の散歩、とれたてのしらす、わらびもちは好きですが、石の史跡や寺社仏閣の由来、くわしい歴史や細かい花の名前などは全く興味がなく、いままで無関心でしたが、このたびそのような問題に真正面から取り組まざるをえない事となりました。
テキスト、過去問を見て思ったのが、やはり実際に体験するフィーリングがおもしろいのであり、その歴史や伝説、名前には興味が湧かない、どうにもこうにも、つまらないという事です。
・かのお寺の夏祭りは誰それの亡霊を弔うものだとか。
・現在は、ふたをしてあって、水もイメージも湧かないが、昔どこそこの付近で活躍していた井戸の名前は、“なんとかの井”だとか
・何なに寺の開祖は、だれそれだ!
・誰それの危機一髪の時、お告げにサルが出てきた、いやタヌキだった。
そのようなおとぎ話、昔話を研究する暇があったら、今の時代の環境問題、国際問題を少しでも多く深く知っておくべきではないでしょうか。
3級は、合格率が高く、過去問を一通りやっていれば合格するらしい、と訊いたのでしばらくの辛抱です。
試験当日の様子
試験会場は鎌倉駅から海に続く大通りにある学校かな、と思いのほか、なんと大船でした。大船って鎌倉じゃないじゃん、と思いましたが、鎌倉女子大という事なので、おじさんたちにとってイメージは悪くはないですね。
小綺麗な校舎の中、当日会場内にはずいぶん大勢の職員さんが時間前から教室前で起立して待機していて驚きました。
今まで何度となく資格試験を受けてきましたが、時間前から職員さんがホテルスタッフのように出迎えている光景は見なかったです。しかも愛想のよい若い女性が多い。
ローカルなのに、この試験の人気ぶりと主催者の余裕を感じさせます(あとから訊いたらボランティアの女子学生さんの協力もあるようです)。
教室、はいれば、どうでしょう。大きな窓越しにくっきり山肌が迫り、緑がそよいで旅情気分もそそります。大船だけど鎌倉感クリアー。
案の定、受験する方は、現役を引退して余裕のありそうな年配の男性が多くみられました。
人の集まるところで女子トイレ前に行列ができている光景は所々でたびたび見ますが、奇妙にも試験前、男子トイレ前におじさん、おじいさんたちが粛々と行列を作っているのは初めて見ました。(女子大にも男子トイレは堂々とあるんですね)
しかし若い女性の受験者も多く、試験開始前にはびっしり手書きのノートを熱心に確認している女の人もいます。そ、そんなに本気?
1級ともなればそれなりに熱が入るだろうけど、3級からそこまでとは。
ははあ、鎌倉の公務員狙いなのか。
なるほど、問題は半分以上ひねりもなく、過去問を勉強した分だけサクサク解けて、調子がいいです。
試験時間は90分ですが、長すぎて、良くも悪くも回答終えた人は、ほとんど切り上げて帰ってしまい、開始時教室には、3、40人以上いたはずなのに、時間いっぱいまで粘っていたのは私を含めてたったの4、5名でした。残った理由は、ほとんど粘着質的な性格からでしょう。
回答を繰り返し確認し、わからない問題も何度も推測をめぐらせました。
印象的な問題
・かまくら3R推進キャラクターの名前は、どれかの四択問題。
知ってるはずの牛若丸=源義経と結びつかず、①玉竜くん②地ぱんマン③のんちゃん④牛若にゃん丸、 のうち、どっちにしろ間違っていたのに、地ぱんマンか、のんちゃんかで眉間にしわを寄せながら長考。・・・結果、地ぱんマンの解釈に最後まで苦しみ、平たく響きの良いのんちゃんとして、あっさり不正解。
・本覚寺の七福神は、えびす、と正解がわかっていても、選択肢の“夷神”の夷をえびすと読めず、“福禄寿”をえびすと考え不正解。えびすは恵比寿でしょ。
・2017年テレビドラマ、「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」の主演女優が4人の内だれか、の問題。
テレビドラマ自体あまり見てないのでさっぱりわかりませんが、①土屋太鳳さん、④高畑充希さんではないな。この二人はここ数年人気上昇中だから色々出演しているだろうけど、だからこそダミーでは。
②剛力彩芽さん、③多部未華子さんの内どちらかに絞りました。剛力さんは明るい印象ですが代書屋というちょっと地味な役どころにも生えそうなので、ありだと思いましたが、最近バラエティ番組で拝見したことがあるので、仕事はいそがしいみたい。
多部さんはチャーミングな中に芯があり、これも面白そう。しばらく見ていない感じなので、あまりよく知らない。よく知らないというところで、多部さんかな、と最終的に結論。推理があたり大正解。(剛力さんも数年前同名ドラマをされたようです。)
終ってみて
解答速報が翌日にUPされ、自己採点85点でした。まず合格すると思います。
3級2級の認定証は無地だけど、1級には趣のある模様がついているようです。
また、鎌倉検定と彫ったような銅(3級)→銀(2級)→金(1級)とレベルアップするバッチをいただけるようです。
余裕があってのおしゃれなステータス。
その模様付きの認定証と1級のバッチ持ってみたい。
金バッチさりげなく着けて、鎌倉ぶらぶらして、それとなく、だれかれとなく、模様付きのライセンス何気なく自慢してみたい!
鎌倉の歴史、文化、風物すべて網羅した知識をもつことにより、逆に年を重ねてもアクティブに鎌倉を楽しむ材料が増え、人との交流にも活かせそうな予感。
か、鎌倉商工会議所おそるべし。