給与所得、給与所得控除とは?カンタンにいうと(所得税)

給与というと、その中に賞与、国会議員が受ける給与=歳費、公務員が受ける給与=俸給、賃金、お金でなく、食事や物の支給、値引き販売の値引き、借金の肩代わりなども含まれます。給与と給料は同じようですが、給料は、月々に決まって支給される月給をさすことが一般的で、給料より給与の方が広い意味で使われます。

所得とは、稼いだ儲けであり、収入からその収入を得るための出費や諸経費を差し引いたものです。

1月1日から12月31日のうちに、どれだけ得をしたか精算したものが所得です。

給与所得は、給与に関する所得で、給与収入から給与収入を得るためにかかった出費や諸経費を差し引いたものです。

具体的には、出勤するための服装代、整髪や化粧代美容代、衛生費、バックや靴代、昼食代、仕事に関する図書、学習費用、新聞雑誌代など。

給与収入を得るためにかかった出費や諸経費を計算することは、実際には難しく、これといって明確に費用になるものは、職場が負担するケースが多いですね。

といっても給与を支給されるという事は、雇用契約に基づき、その個人の生活全体をコントロールしながら、その家族にまで協力を得ながら遂行していく、生活の中心となっている場合が多くありますので、はっきり表に表れないところで色々経費がかかっているという事もできます。

 

そこで給与所得の場合には、個々に計算する代わりに、収入に対して一定の金額を経費とする、という方法をとっています。

この経費となる金額が、給与所得控除額です。

給与所得控除額は、収入金額に応じて、一覧表に当てはめて一定の算式で算出されます。

これらをまとめると、給与所得は次の算式で計算されます。

給与収入-給与所得控除額=給与所得の金額

 

*特別な勤務のため経費の支出が多い場合、特定支出の特例という規定もあります。

事業の所得などと違うところは、この所得はマイナスにはならないという事です。