源泉所得税等納付書のツッコミどころ

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 従業員を雇って給料を支払っている事業者は、支払った給料や報酬から天引きした源泉所得税を原則月一回、場合によっては半年に一回は、金融機関など経由で国に納付しなければならない。
その納付の際の報告明細及び領収書となる、給与所得等の源泉所得税納付書(所得税徴収高計算書)の気になる点について挙げてみた。

 
[1] 複写式となっている控えの印字が薄くて見えない

従来の紙ベースでは、複写式となっている全3枚のうち、1枚目の提出用の厚い紙面に、自分で文字や数字をボールペンで記載して、金融機関などへ納付の際に提出する。

納付して一息ついた後、提出者へ返される3枚目の領収書となるペラペラの薄い紙面を見ると、なんと、記入時の筆圧が普通の人モード以下であると、複写システムが十分でなく、文字や数字を判読できない。いくら払ったのか、いつの分を払ったのか、その他詳細の数字がわからない。


普通の人が普通に書いて、はっきり複写の用をなすには、複写用紙作成によほどの予算がいるのかもしれない。 税務署にいけば、無料でもらえる用紙であるので、あまり強いことは言えない。
もっともデジタル申告及び納付時代の波に逆らうようで、いまさらその声も出せない。

彫刻のレジェンド棟方志功のような情熱的かつ繊細な芸術家になった気分で、全集中。力の限りの筆圧で、かつ字体が崩れないように慎重に書けば、何とか控えにハッキリ写る仕様となっている。

(2026年1月に、追記予定)

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